石油情勢 2011 4 10
新興国の旺盛な需要と中東の政情不安を考えれば、
将来において、「石油危機」は十分に想定しておくべきです。
こうした文脈で捉えれば、
省エネルギー技術はもちろんのこと、
原子力政策は積極的に推進すべきです。
現在の原子力発電所というと、あまりにも大がかりなもので、
建設費も維持費もかかり、効率がよいものとは思えません。
日本は、超小型の原子炉を考えるべきです。
そして、将来は、工場や事業所単位で、
超小型の原子炉を利用し、自家発電も考えていくべきです。
Cm 2006 2 18
原子力というと、核分裂による方法と、
核融合による方法があります。
地球環境を考えれば、核融合が望ましいのですが、
現在、核融合は、技術的に確立していない状態です。
核融合技術には、もう一歩ブレークスルーが必要です。
そういうわけで、現在の技術水準からすると、
核分裂による原子力を、推進せざるを得ないでしょう。
とりわけ、原油高の時代が、長期的に続く可能性があり、
エネルギー安全保障を考えれば、
原子力エネルギーを無視できないと思います。
しかし、現在の原子力発電所は、あまりに大がかりなもので、
建設費も維持費もかかり、効率がよいものとは思えません。
さて、天然の元素では、ウラン(元素記号U 原子番号92)が、
最も重く、原子番号が最大のものとなっています。
原子番号93以降は、人工的なものとされます。
その中で、原子番号96キュリウム(元素記号Cm)が、注目されるかもしれません。
キュリウムは、ごく少量で核反応を起こすことができますので、
将来は、超小型の原子炉を作ることが可能となるかもしれません。
もしかすると、将来、工場や事業所単位で、
超小型の原子炉を利用することになるかもしれません。
(もちろん、キュリウム以外にも、燃料効率のよい元素があるかもしれません)
将来、原子力は、常温核融合の方向と、
超小型の原子炉(核分裂)という、二本立てになる可能性があります。